三谷幸喜フリーク&『王様のレストラン』
三谷幸喜さんが手掛けた作品に、私が最初に触れたのはドラマ『王様のレストラン』(1995年)の第3話でした。仕事から帰ってきて、ふとお茶の間でついてたテレビ番組を何気なく見てみたら「なんか面白そうなドラマやってるなあ」と感じ、そのまま見入ってしまいました。
レストランの赤字解消のため人員削減をすることになり、オーナー・禄郎(筒井道隆)、総支配人・範朝(西村雅彦)、ギャルソン・千石さん(松本幸四郎)らと相対する従業員達の面接シーンはとてもコミカルで楽しく、誰もが満足するような最後のどんでん返し(?)も最高に良かったです。
今までのドラマでは味わったことのないような楽しさ(たぶん本格的な「シチュエーションコメディ」は初めてだったから)に、すっかり三谷幸喜さんの脚本のとりこになってしまいました。
私は、松本幸四郎さんをじっくりと拝見するのも初めてでした。テレビドラマ・レギュラー出演となるのがNHK大河ドラマ『黄金の日日』(1978年)以来というのですから、なかなか拝見する機会がなかったのです。
千石さんがよく言うセリフ「素晴らしい!」は、とても気に入って私もよく使ってました。
のちに「三谷ファミリー」と呼ばれる、西村雅彦さん、小野武彦さん、白井晃さん、伊藤俊人さん、梶原善さんら小劇団出身の実力派俳優が出演してたのもとても新鮮でした。私は当初「見慣れないけど、随分芸達者な役者さんたちが出てるなあ」と思って見てました。
伊藤俊人さんといえば残念なことに数年前お亡くなりになりましたが、伊藤さんが名バイプレーヤーと評されることに関して三谷さんが「名脇役ではなく、脇役もできる優れた俳優だった。」とコメントしたことが、私の記憶に強く残っています。
☆お気に入りのセリフ&シーン☆
第2話「復活への第一歩」
千石「シェフ、今日の料理は何ですか! 私に言わせれば70
点です。」(中略)
「しかし味付けは完璧でした。実は今日オーダーした料理
は全て先代のオーナーシェフの得意料理ばかりだったんです。
よくその味を覚えていましたね。」
しずか(山口智子)「別に意識したつもりは...」
千石「見事に再現されてた!」
第3話「ヤメてやる、今夜」
千石「禄郎さん、もう何にも心配することはいりません。あなた
は立派なオーナーだ!」
第4話「偽りの料理の鉄人」
しずか「ねえ、一度聞いてみたかったんだけど、なんでそこまで
やんないといけないの?どうしてそんなに尽くすの?」
千石 「理由は二つあります。オーナーは私を拾ってくれまし
た。私にもう一度チャンスを与えてくれた。」
しずか「もう一つは?」
千石 「もう一つはこの店には先代オーナーの夢があります。
尽くすだけの価値があります。」
しずか「言っときますけどね、私はただの三流のコックですから
ね。」
千石 「そうです。しかしあなたには可能性がある。」
しずか「ないよ!」 千石「ある!」
しずか「ない!」 千石「ある!」
しずか「悪いけど私は自分のことよーく知ってるんです。」
千石 「あなた自分のことしか知らない。私は100人のシェフ
を知ってる。」
三谷幸喜さんが朝日新聞で好評連載しているものを収録したエッセイ本『三谷幸喜のありふれた生活』もとても楽しいです。「怒涛の厄年」「大河な日々」「冷や汗の向こう側」「有頂天時代」の第5弾までが現在発売されています。
| 固定リンク
「ドラマ」カテゴリの記事
- 最近元気をくれる方々(2008.05.24)
- 金八先生の思い出(2007.12.07)
- 克也と高兄(たかにい)(2007.08.23)
- チイ兄ちゃん(2007.06.12)
- 石立鉄男さんの思い出(2007.06.03)



コメント
三谷幸喜といえば、大学生の頃に放送されていた深夜番組『やっぱり猫が好き』が好きで良く見ていました。三谷氏が小林聡美と結婚するきっかけになった番組ですね。
投稿: たじまる@新潟 | 2007年5月 5日 (土) 10時27分
猫といえば、三谷幸喜さんのエッセイには、三谷家の三匹の猫と一匹の犬がたびたび登場します。
小林聡美さんといえば、三谷氏との婚約(結婚?)会見で、記者からの「腕を組んでください」との要望に、二人がそれぞれ胸の前で腕組みをして笑いを取ったシーンが妙に楽しかったです。
投稿: ☆ツカサ | 2007年5月 6日 (日) 11時56分